ドクター・フーで英語の壁殴り中

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ドクター・フー・シリーズ:時空大血闘!

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時空大血闘! (1980年) (ハヤカワ文庫―SF ドクター・フー・シリーズ)

時空大血闘! (1980年) (ハヤカワ文庫―SF ドクター・フー・シリーズ)

 

 あらすじ

ロンドン郊外、車で帰途についていたイアン・チェスタートンは霧深い森の中で迷子になっていた。

 困って佇んでいるところ、大怪我をした美女が現れる。彼女の名前はバーバラ・ライト。彼女は自動車事故に遭い、同情していたスーザンという名の少女が大怪我をしているとひどく心配している。イアンがバーバラをつれて現場に赴くが、小さなスーザンの姿はなかった。イアンはスーザンの持ち物だという鍵を拾う。大怪我をしているはずのスーザンがどこに消えたのか、困惑する二人の前に、火のついたマッチを一本手に掲げた老人が姿をあらわした。不審がるイアンに老人は鍵を探しているのだという。

 

感想

 イアン目線で語られているためか、ドクターがとにかくとっても胡散臭い。狡猾で抜け目なく、短気で怒りっぽい。貴重なのは1stドクター初登場回と、ダーレクとの初対峙エピソードが扱われていることで、特にダーレクとドクターの因縁のはじまりにかかわるストーリーを知ることができたのはラッキーだった。ダーレクにまつわるエピソードは以下の通りだ。

 強引にターディスに乗り込んできたイアンとバーバラを乗せたまま地球を飛び立ったドクター。到着したのは惑星スカロ。故障したターディスの部品を手にいれるため、ドームに覆われた都市を目指す。そこでダーレクにつかまってしまい、ダーレクから必要な部品を奪い、惑星から無事に脱出するためにタル族(Thals)を利用することを思いつく。惑星スカロは約200年前、戦争によって核兵器が使用され大気が壊滅的に汚染されてしまった。薬を研究して汚染に耐えうる体に進化を遂げたのがタル族。汚染にさらされないよう保護ケースの中に身を隠し、ドームで覆われた都市で住むこと選んだのがダレク族。ダレクは惑星を自分たちだけのものにしようと、毒を散布してタル族を滅ぼすことを企んでいた。ドクターとイアンはそのことをタル族に警告し、タル族を味方につけることを考えたのだ。だが、タル族がまったく闘うという概念を持たず、滅ぼされるならこのまま滅びるしかないと受け入れ、生き延びるために闘うという発想にはいきつかない。ドクターとイアンは彼らに闘うという概念を彼らに教育する。

 ドクターもこの時はじめてダーレクを認知した様子で、まさかこのあととんでもなく長く忌まわしい因縁がこの種族と生じることになるとは夢にも思ってなかったんだろうなぁ、と。

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