ドクター・フーで英語の壁殴り中

英国のSFドラマ”Doctor Who”の小説やオーディオドラマを攻略中

Doctor Who and an Unearthly Child

 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

Doctor Who and an Unearthly Child

Doctor Who and an Unearthly Child

 

 あらすじ

コール・ヒル高校の教師バーバラ・ライトは同僚のイアン・チェスタートンに生徒のスーザン・フォアマンについて相談する。

 

スーザンはとても優秀なのにそのことを隠すようなそぶりをみせると思えば、驚くほど常識的な知識が欠如していたりする。イアンもスーザンについて同じ疑問を持っていた。家庭の事情があるのかと、二人はスーザンをこっそり尾行。スーザンを見失ってしまった二人がたどり着いたのは青塗りで木製の古い警察官詰所。そこで奇妙な老人と出会う。

 

感想

Doctor Who season1 episode1を小説化したもの。いろいろと興味深かった。オープンマインドのスーザンと違ってドクターは地球人に対してとても懐疑的。イアンとバーバラのこともまったく信頼せず、”秘密を知られたからにはもう元の生活にもどすわけにはいかないー”的な頑固な態度。イアンとバーバラはもちろんドクターやスーザンを異星人となかなか信じない。見つかるはずのないターディスが見つかったのはどうやらこの頃から。6ヶ月も同じ場所に留まったのもこの時がはじめて。スーザンとドクターはとにかく慌ててギャリフレイから逃げ出してきたらしく、なんの保護もなく未開の異世界で流浪の身と嘆いている。追放と言ってるぐらいなので何か母星にいられないことをやらかしたか、まきこまれたかなのだろうと思われる。しかも、慌てて飛び出してきたので、ドクターはターディスの座標マニュアルを持ち出すことができず、ほぼあてずっぽうでターディスを飛ばしている。秘密を知った彼らを帰すわけにはいかないと二人をのせたままターディスを発進させたものの、冒険を通してある程度の信頼関係が生まれたあとでも、彼らをもといた時間と場所にもどすのはドクターの運転能力では不可能で、二人は正しい時間と場所に戻してもらうために、ドクターにつきあって旅をして正しい座標のデータを集めて、ドクターがターディスの操作法にある程度熟練しないと無理という......のが、地球人のコンパニオンと旅するようになったそもそもの発端だったという。どうりで、ドクターってば未だに狙い通りの時間と場所にターディスで飛べないはずだと、ものすごく納得。しかもこの頃のドクターはとってもタイムロードな性格でかなり高慢で非道。”困った人がいるからって自分は関係ないのになんで助けてあげなきゃいけないのさ?理屈にあわないこといわないでくれるかい?”的態度でイアンとバーバラとしょっちゅう衝突する。しかも自分の意見が通らないとすぐ拗ねてだまりこむというおこちゃまぶり。性善説派というよりは性悪説派。よくできたティーン・エイジャーな孫娘スーザンがいなければ、ドクターがいまのように希望の象徴のような存在にはなってなかったんじゃないかという気がする。少なくとも地球には興味を持ってなかっただろう。スーザンが気に入っていたからドクターも渋々地球に留まっていただけだ。地球人と関わりあうようになった経験がドクターを人情派タイムロードに育てていったのかなぁとか。1stドクターはとにかくおじいちゃんなので口で強がっても体力がない。瞬発的には強い時もあるのだが、その見かけの歳の割にはな程度の体力なのでもう走れないーとすぐ弱音を吐く。でも”おんぶしますよ”とかいうと年寄りあつかいするなー!💢と怒る。孫娘スーザンのことだけが愛しくて大切。この頃のドクターは、そういうおじいちゃんだったとわかったことが興味深かった。

 

メモ

・邦訳版「時空大血闘!」の中ではイアンとバーバラ、ドクターはまったく別の出会い方をしているのが、ちょっと疑問。

・この時、スーザンとドクターはお店の表札の ”I.M. Foreman”から、スーザン・フォアマン、ドクター・フォアマンと名乗っていた。この”I.M. Foreman”が8thの小説で登場するので、もし知っていれば”おおー!”とときめけたわけだ。

 

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