ドクター・フーで英語の壁殴り中

英国のSFドラマ”Doctor Who”の小説やオーディオドラマを攻略中

Doctor Who : The Blue Angel

⭐️⭐️ 

The Blue Angel (Dr. Who Series)

The Blue Angel (Dr. Who Series)

 

あらすじ

凍てつくような冬のロンドンでドクターはフィズとコンパッションと一緒に暮らしていた。ドクターはカウンセリングを受けている。ドクターがガラスでできた都市と人々という妄想を現実のことのように話すからだ。

 

一方、ターディスはNepotistという銀河連邦の宇宙船に着地。そこに降り立ったのはドクターとフィズとコンパッション。ガラスの都市がある衛星ヴェルシアンの軌道上の通行許可がなかなか降りないことで、船長のブランディッシュは苛立を募らせていた。一触即発の事態にドクターは自分が橋渡し役をつとめ無益な戦闘が起こることを避けなければと動き出す。

 

感想

つきつめればこの小説は、イリスというタイムレディがBig finishのオーディオドラマの主要キャラクターが、ドクターをあらゆるゴタゴタを解決しようとするドクター自身から守ろうとする話らしいのだが、とにかくわかりにくい。

短い章立てで、様々な世界でいろいろなことが起こる。それぞれの世界でのできごとは一見関係していないようだが、話が進むにつれ違う世界で語られていたキャラクターのことがポンと別の世界の進行ストーリーの中で言述されたり、クロスして現れたりとだんだん入り混じってくるのがなかなかややこしい。

その数ある世界の中で、比較的現代に近いロンドンにドクターが普通の人間のように生活している世界がある。その世界ではドクターは左足の痛みになやまされていて、サリーとう友人から小説の新作の試し読みを頼まれて読んでいて、このドクターの読んでいる小説の中に他の世界のことが描かれているという仕掛けになっている。

ただ、結局どのラインが物語として本筋で起こっていることなのか見極めるのが難しい。どのストーリーラインも”誰かが読んでいる物語の中で語られていること”と言われてしまうと、本筋はどれが実際ドクターに起こっていることなのかもはや見極めようとする行為自体無意味に思えてくる。

試みは面白いと思うのだが、残念ながら、どの物語もラストがおそろしくおざなりだ。それぞれの物語にもうすこしカタルシスのきいたオチなり余韻なり用意していてくれていてもバチはあたらないでないのかと。

 

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