ドクター・フーで英語の壁殴り中

英国のSFドラマ”Doctor Who”の小説やオーディオドラマを攻略中

Doctor Who: The Rapture

 Doctor Who : Colditzからの続き。

Main Range 36: The Rapture (Unabridged)

Main Range 36: The Rapture (Unabridged)

 

 

miyelo.hatenablog.com

 

あらすじ

Part1

前回の旅で凄惨な死を目撃したことで憔悴しきっていたエースはドクターに1日でいいのでロンドンでモンスター抜きでのんびりさせて欲しいと頼む。そこでドクターは1997年のスペイン、イビサ島でバーを営む古い友人グスタボの元へエースを連れて行く。事情をきいたグスタボは憂さ晴らしにはちょうどいいと新しいクラブ”ラプチュア“を勧めてくる。パーティで馬鹿騒ぎしたかったエースはさっそく赴き、そこでブライアンという若者と知り合う。エースを心配するドクターにグスタボはラプチュアはジュードとガブリエルと名乗るカリスマDJが人気で彼らは天使で、クラブにいけばスピチュアルな体験ができると評判で、事実自分の知り合いも鬱状態から立ち直った。だからエースも元気になると請け合うが、それを聞いてドクターはこれまでの経験から神や天使と自称する者は真逆の存在のものである事が多いと表情を曇らせ、今回は本当に休暇のつもりだったのにそうならないかもしれないとため息をつく。エースはブライアンの仲間であるリアム、カトリーナとも知り合いになりさらに盛り上がる。エースが心配になってラプチュアを訪れたドクターは日暮れと共に流れる音楽に何か不可思議なパワーが加わったのを感じ取る。ダンスフロアでエースを見つけるが、他の若者たち同様エースはトランス状態に完全に陥っていた。

Part2

ドクターはエースにこのクラブはどこかおかしいと切り出すが、今日一日はモンスターや異常現象と関わることなくただの普通の人間として過ごしたいと言ったはずと激しく怒りだす。ドクターは謝り、エースをリアムとカタリーナに任せてクラブを後にする。

カタリーナの家に泊めてもらうことになったエースは自分はマキシーンとしか名乗っていないにも関わらず、リアムがエースの名前を口にしたことに不審を覚え、さらに自分の写真を持っていたことから、何か目的があって自分に近づいたのだろうとリアムを責める。その頃グスタボのバーで出会ったガブリエルとカタリーナはそのままデートへ。カタリーナはガブリエルに自分が鬱で苦しんでいたがガブリエルの音楽を聴いている間は気持ちが楽になると打ち明ける。グスタボのバーに戻ったドクターはグスタボにラプチュアで目撃した音楽を聴いてトランス状態になった若者達のことを話し、懸念を示す。その頃、リアムは自分の名前がリアム・マックシェーンでエースの弟であると話すがエースは信じない。リアムはエースが生まれた4年後に誕生。しかし、その頃に母親は別の男と付き合うようになっていた。その後、病床についた時、自分にエースの存在を告げ、どうか探して欲しいと頼んでから亡くなったという。エースは母親が父や兄の存在について何一つ教えてくれなかったと嘆く。リアムにそれまでどのように過ごしていたのかきかれ、正直に話す。リアムはエースがタイムトラベルをしていることを知り、驚くがすごくカッコいいと喜ぶ。しかし、エースはやはり受け入れられないとリアムを拒み、ターディスに戻ろうとする。その頃、カトリーナはガブリエルからもらったドラッグでひどくハイになり、様々なヴィジョンを見る。

Part3

朝になってエースは浜辺にいるドクターの元に戻る。ドクターは行方を心配したリアムが訪ねてきて大体の事情を聞いていた。現実の問題から永遠に逃げ続けることはできないとエースに優しく諭す。ドクターはガブエリルが漁船に乗る姿を見かけ、エースと共に船に乗り込み尾行することにする。2人は船から降りたガブリエルが洞窟の中に入っていき、1人で会話している姿を目撃する。ガブリエルに気がつかれてしまうがエースが機転をきかし、救いを求めにきたというとガブリエルは快くドクターとエースを連れて船でクラブに戻る。クラブにはガブリエルの兄ジュードが待っていた。ドクターはジュードにどこの時空からきたのか尋ねる。ジュードは平和的種族ユーフォリアン帝国から侵略戦争を逃れてこの地球に流れてきたという。それも全ては弟のガブリエルのためとジュード。元々精神的に不安定だったガブリエルは戦争で従軍。上官に命じられ人を殺したことで精神を完全に喪失してしまったのだという。平和と音楽がガブリエルを癒せるかとジュードはかんがえたが状態は良くなく、ジュードはガブリエルの逃亡を不問にしてもらうために、兵士として地球から大量の若者を連れて行こうとしていた。しかもジュードとガブリエルを密かに資金援助していたのがグスタボときかされドクターはショックを受ける。

Part4

グスタボはガブリエルとジュードに若者を島に連れてくることができると信じてサポートしていた。しかし、2人が若者たちを兵士として戦場に駆り出すために操っていたとしり、グスタボはガブリエルを道連れに飛び降りる。守るべき弟を奪われたジュードは復讐に走る。ドクターはジュードを止めに行く。エースも共に行こうとするが、ドクターはまずリアムと話しあうよう諭す。

 

感想

エースが普通らしさを求めて一夜のみドクターから離れてクラブで羽を伸ばそうとするも、超常現象がらみの事件に巻き込まれた上に生き別れの兄の存在を知ることとなる...音楽とドラッグがもたらす高揚感を利用して若者を引き寄せ、兵士に仕立て上げる。それは芸術家気質でもとより情緒不安定だった弟が戦争によって完全に正気を失ってしまったのを目の当たりにした兄が弟を救おうとして行ったこと...などなど。構成要素はどれも興味深いと思うのだか、やはり少し盛りすぎだろう。盛りすぎた割にさしてドラマが盛り上がらない。加えて、音楽とドラッグのトリップ感を再現しようとする試みがわかりにくさに拍車をかける。前半はそれでもついていけたが、グスタボとガブリエルとジュードの関係が明らかになったあたりから、話の折りたたみ方がそれまで以上に過剰な音楽効果のもと相当強引に折り畳まれていく。グスタボとガブリエルの死も唐突なら、ジュードの暴走と改心の唐突。さすがに冷めてしまう。音楽を果敢にドラマに被せ、物語全体をDJが音楽を次々とスイッチさせていくような感覚ですすめようとした試みは面白いような気がしたのだが...残念だ。とはいえ、Doctor Whoのテーマのリミックス versionがたっぷり聴けたのは楽しかった。

⭐️⭐️⭐️/5

 

<